運命の出会いが導いた宇宙論研究への道

摘要

新しく友人になった二人に誘われて，図書館に通うようになったのは，中学生の時だった．それまでも本を読むのは好きだったけれど，自然科学の啓蒙書に目を開かせてくれたのは，その友人たちだった．少し背伸びをしてブルーバックスなどをむさぼるように読んだ．「マックスウェルの悪魔」に代表される都築卓司さんの書かれた書籍が特に好きだったことを思い出す．いつしか，自分も自然科学，特に物理学の研究者になりたい，と心に秘めるようになった．