SpaceWireの高信頼化と小型軽量化に向けたR&D

摘要

2013年にイプシロンロケット初号機（試験機）で打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)を皮切りに，ASNARO-1,はやぶさ2といったSpaceWireを採用した衛星や探査機が続々と軌道上に投入され，いよいよ今年度，SpaceWireア一キテクチャを大規模に採用したX線天文衛星ASTRO-Hが打ち上げられる予定である.これは，約10年前から，衛星アーキテクチャのネットワーク化に好適なキ一技術としてSpaceWireに着目し，産官学共同でステップ•パイ•ステップに進めてきた研究開発の大きな節目である.今後，SpaceWire技術をさらに発展させ，国産衛星の競争力を飛躍的に高めるため，現状の課題を掘り下げ，今後10年の研究開発の目標と戦略を共有する必要がある.