酸化亜鉛担持バルク状多孔性シリカの調製と脱硫剤への応用

摘要

木材や廃材などから得られる木質バイオマスに高温で熱分解するガス化という手法を用いると燃料として利用可能なバイオ水素の他に硫化水素などの硫黄不純物が発生する。硫黄不純物は機器を腐食するほか燃料電池の金属触媒を不活性化するという問題があるため、脱硫する必要がある。当研究室ではテトラエトキシシラン(TEOS)をシリカ源としてゾルーゲル反応を行いメソポーラスシリカを調製しそこに酸化亜鉛を担持させることで脱硫性能の高い脱硫剤を調製してきた。本研究ではシリカ源にTEOS に比べて安価な水ガラスに注目し、水や界面活性剤のモル比など条件を検討しメソポーラスシリカを調製し、酸化亜鉛を担持させることで脱硫性能の高い脱硫剤の開発を目的とした。