OMOTENASHIプローブ?衝撃吸収システムの開発試験

摘要

昨今，太陽系探査のターゲットは火星以遠にまで 延びる勢いであり，ミッション期間も長く，軌道の 高エネルギー化する一方である．サブシステムへの 要求も厳しくなる状況で，セミハード着地を高い信 頼性をもって実現する小型プローブ技術の確立はこ うした挑戦的なミッションを実現する上で重要であ る． 月セミハードランディングミッション? OMOTENASHI（以下，OMTと略す）は，NASAの SLS EM-1において2019年打上げ予定であるJAXA のCubeSATミッションである1)（Fig.1）．月遷移軌 道に投入された総重量14kgの小型CubeSat?OMT のうち，1kgの月表面プローブが小型モータによっ て減速され，残留速度誤差成分相当の約50m/sにて 月にセミハードランディングを行う．2017年４月 時点では，エアバッグ及び衝撃吸収材のトレードオ フ段階にあったが，その後，両者を用いたハイブリ ッドシステムにより着地衝撃吸収を行うことで設計 が決定した．