(416-0144)Fe-Co-Ni 系高エントロピーアモルファス合金のアモルファス形成能と軟磁気特性

摘要

近年，アモルファス構造を有する高エントロピー合金（等原子分率またはそれに近い組成を有する5 元以上の合金）において，従来のアモルファス合金と同様の高強度，高耐食性だけでなく，高い熱安定性を示すことが報告されている．これまでの研究では，磁性材料として実用化されているアモルファス合金系を基に強磁性の高エントロピーアモルファス合金を作製し，その熱的·磁気的性質や組成によるアモルファス形成能の傾向などを調べた[1]．また，構成元素の数を5 元から6 元へ増やし，合金の配置エントロピーを高くすることで，同程度の磁化の値を維持し，30 K 程度の過冷却液体領域を有する高エントロピー合金を作製することができた[2].