(S4.8-S0140)レーザ積層造形法により作製した銅合金の組織と機械的性質に及ぼす造形パラメータの影響

摘要

ロケットエンジンの内壁には，液化燃料を流し燃焼器を冷却するための複雑かつ微細な溝構造が施された銅合金が用いられている．この燃焼器の製作工程には切削やワックスによる封孔処理，電鋳による銅合金層の形成が含まれており，多段階でかつ複雑な加工が施されることから，加工工程の簡略化や工期の短縮が要求されている．そこで我々は，この燃焼器の製作プロセスにレーザ積層造形法を適用することを検討している．しかしながら，レーザの吸収率の低い銅および銅合金に対する積層造形法の適用に関する報告は数少ない．本研究では，ファイバーレーザを用いて銅合金の積層造形を行い，得られた造形体の組織と機械的性質に造形パラメータが及ぼす影響について調べることを目的とする．