摩擦ロール表面処理された1050アルミニウムの温度勾配焼きなましにおける組織形成

摘要

近年、環境負荷低減の観点から、プロセス制御重視型材料開発の1つの方策として、超強加工と熱処理による結晶粒微細化技術が注目されている。著者らは第121回大会で、1050Alに表面層に超強加工し得る摩擦ロール表面処理（Friction roll surfce processing；FRRS〉）および焼きなましを施し、表面と内部で異なる組織に制御し得ることを示した。また、表面層に形成された微細粒領域と粗大粒領域の集合組織を詳細に解析し、微細組織と優先方位形成の関係を明らかにした。本研究では、優先方位形成の促準翠意図してFRSP面と対面の間に温度勾配を付与した焼きなましを施し、FRSP/焼きなましされた1050Alの微細組織および優先方位形成に及ぼす温度勾配の影響を調べた。