Arduinoを活用した工業高校での課題解決型実習カリキュラム：すべての生徒に「面白そう」「やってみたい」と思わせる教材の活用

摘要

近年，子どもの「理科離れ」が社会問題となっており，Fig.1に示すように日本の中学生は国際平均と比較しても理数科目への意識がかなり低いことが報告されている．その原因はいくつか考えられるが，その一つとして体験活動の減少が報告されている．また，現在では技術の発展によって高度な工業製品が身近にあることが当然となってしまったことで，その根本である製造技術について興味·関心を示すことが少なくなっているようにも見受けられる．他にも，子どもを取り巻く社会（一般市民）の科学技術リテラシが先進諸国と比較しても高くなく，子供たちに科学技術に関する興味をもつ機会を十分に与えることができていないことも原因の一つと考えられる．