点群データを3D-CADアズビルト化する際のボトルネック解消を目指すツールの開発

摘要

日立GE ニュークリア·エナジー(HGNE)では，原子力プラントEPC業務を対象として，点群データを活用しており，現場での配管ルート新設のための寸法計測や点群データからの3D-CAD化,施工図作成等に利用している.点群データはHGNEおよびGr会社の複数部門で横断的に共有されており，点群データの閲覧/編集を行うインフラである点群アクセスツールが活用されている.設計業務では計測した大量の点群データを迅速に設計部門が利用できるようにすることが求められる.また，点群データを3D-CAD化することで出図や解析の機会も増えるため，3D-CAD 化を容易に行うニーズも高い.このように，点群データ利用のワークフローにおいて，点群データを設計利用するための準備工数短縮，および点群データからの3D-CAD構築の工数短縮が設計部門の大きな課題であり，その障害となるボトルネックを抽出し，それを解消するための技術開発が必要となっている.本稿では設計部門が点群データを利用する際のボトルネックを抽出し，それらの課題を解決するツールの開発結果を紹介する.