寒冷地トンネル覆工コンクリートの劣化進行に対する保守方策－点検スケジュールの最適化に関する理論的考察

摘要

近年高度成長期に多数構築されたさまざまなインフラが同時多発的に劣化してきており，効率的な維持管理方策が強く望まれてきている．特に，北海道地区のトンネルおよび橋梁については，凍害の影響に加えて，凍結防止剤の大量散布にも起因する塩害の影響が大きく，温暖地に比してその劣化が非常に激しいことが近年の詳細な調査により明らかとなってきている．