一方向性ポーラスヒートシンクによる電子機器のサーマルマネージメント（車載用インバータの沸騰浸漬冷却を目指した飽和プール沸騰限界熱流束の促進）

摘要

化石燃料の枯渇問題ならびに地球温暖化の原因である二酸化炭素排出量の増大に伴い，ガソリン車に代わるハイブリット車や電気自動車，燃料電池車の普及が期待されている．これら次世代車の主要コンポーネントの一つがインバータであり，特にSiC半導体の場合，大幅な電力損失の低減が期待されている．しかしながらハイブリット車や電気自動車では，車載用インバータの小型化，高性能化及び大電流化に伴い，その発熱密度は半導体素子にも依存するが300W/cm~2を大幅に超えるものと想定されている．