大形テンタゲートの並進型自励振動に関する2次元モデル再現実験

摘要

日本で実用されているテンタゲートCについて振動実地調査を行なったところ、微小開度放水時に激しい自励振動が発生した。その振動は、「ゲート全体のトラニオンピン周り剛体的回転固有振動モード」と「スキンプレートの流水方向並進固有振動モード」の連成によって生じたものであった。同様な固有振動モードは、米国の実用テンタゲートTおよびPについての振動実地調査でも確認されている。そこで本研究では、スキンプレートが並進振動する場合にも激しい自励振動が発生することを確かめるために、テンタゲートCの1／26スケールの並進型2次元モデルを作成し、自励振動実験を行った。