原油価格の下落とシェールオイルの採算悪化

摘要

米国のシェールオイルが台頭してくるまでは、原油価格が下がると産油国は減産して価格維持に勤めてきたが、昨年11月27日にサウジアラビアを筆頭に石油輸出国機構OPECが原油の生産調整に踏み切らなかったのは事実である。昨年半ばからの原油価格の下落の中で、シエール革命の側面である「米国のシェールオイルの生産急増」は今後どのような見通しを示すのか、石油工学の見地からの見通しの試算を中心に深読みを試みた。本講演のポイントを以下に示す。