130°Cまでの蒸煮処理を施した植物系全乾粉末の圧粉成形体の硬さ特性

摘要

こういった背景から，蒸煮処理を施した植物系低含水粉末の成形性について詳細に検討する必要がある．本研究室ではこれまでに，130°Cまでの蒸煮処理を施した植物系気乾粉末の圧粉成形体の硬さについて調査し，蒸煮時間が成形体の硬さに変化を与えることを明らかとした．本研究ではさらに，130°Cまでの蒸煮処理を施した植物系全乾粉末の圧粉成形体の硬さについて調査した．植物系粉末（ケナフコア，スギ，竹）に130°C下で蒸煮処理を施し，得られた粉末を全乾状態にして圧粉成形を行った．圧粉成形体のビッカース硬さを測定することによって，蒸煮処理粉末の圧粉時の含水状態が成形体の硬さに与える影響を検討した．