「ものづくり」に対する理工系学生の取り組み方の現状について（その17～Pico-FCV の製作に取り組む学生の場合）

摘要

2010年秋季大会で講評した、「ものづくり」の一課題として学生諸君に製作させた「Pico-FCV」なる車輌を紹介した。また、その車輌を以って、K大学と本学での「ものづくり」に対する効果を図るために「Pico-FCV 競技会」なるものをK大学と本学の両大学で立案し、2010年3月にK大学において開催したことを報告した。今回は、その「Pico-FCV」なる車輌を、再度、多くの課題を課して製作させた。その完成した車輌を持って、2011年3月11日に起こった未曾有の災害である「東日本大震災」の被災者の皆様が復旧、復興の途にある地域に伺って、「電気自動車教室」を開催することが、少しでも被災地の子供たちへの癒しの一助となり、また、将来の「ものづくり」への関心を喚起し、今後の復興の手助けとなることを期待できることを製作に取り掛かる前に学生諸君に伝えた。このことで、K大学における「プロジェクト」科目の学生諸君、卒業研究生、大学院生と東京電機大学の「アドバンスト·ワークショップ」教科を履修した学生諸君、この科目のOB、OGの学生諸君を招集し、両大学の混成部隊を構成し、東日本の隠れた被災地に出向く「EVカー巡回教室キャラバン」（案）をも計画中であることをここで報告する。