レーザプロセス技術に望むもの「新しいレーザプロセッシング技術に関する調査·研究分科会」

摘要

本年1月末，2 年間に亙る分科会活動を終了した．ここに活動と調査内容を総括すると共に，レーザ加工の現状を考える．レーザ加工技術は産業界で一定の市民権を得て定着した．また，新しいレーザの出現に伴って加工技術も従来の加工法に限定されない広範囲な展開を見せている．このような広がりをもつレーザの応用技術はレーザプロセス技術と称されるようになってきた．しかし，レーザプロセス技術が真の基盤技術たるためには，乗り越えるべき多くの課題があるように思える．また国内の動向と海外の研究動向からも，研究に取り組む国家的な姿勢の違いなどを見ることができる．海外との格差が開きつつあるレーザプロセス研究の高度化のために何が必要かを考えたい．