超高強度鋼板を適用した車体フレームのスポット溶接部破断対策の検討（第6報）: スポット溶接部周辺の熱影響部の破断対策の検討（その3）

摘要

自動車の軽量化ニーズと衝突安全性の両立から，超高強度鋼板の骨格部材への適用が進hでいる．一方，超高強度鋼板のスポット溶接部近傍に軟化域，すなわちHAZ (Heat Affected Zone)軟化部が生じ，HAZ軟化部（以降，HAZ部と略称）に引張負荷が生じることでHAZ部が亀裂の起点となり破断する（以降，HAZ破断と略称）懸念があることが多く指摘されている．