ドライバにとって有益な情報の要因に関する考察（第2報）一情報の有益性を向上するためのルールの構築

摘要

IT技術の発展に伴い自動車においても，より多くの情報提供を実現するため，テレマテイクス技術などを活用した情報提供システムが開発されている．一方，それら情報提供を得るドライバ側の視点からは，情報取得における操作負荷低減が課題の一つとなっている，情報取得における操作負荷低減の取り組みの例として，提供した情報の利用状況の分析結果に基づいて，提供する情報を自動的に選択して再生する「おまかせ再生機能の開発」などがある．今後は，IT技術のさらなる発展により，運転者の状態や道路状況などの多様なデータの取得が可能となると期待される．それらを利用して、きめ細かに運転者が必要とする情報を選択して提供を行うことにより，情報取得の満足度を高めることが期待されている．しかしながら，運転者が運転中に必要としている情報が何であるか，どのようなタイミングで情報を求めているかは明らかになっていない．また，状況によって、提供された情報を必要に感じたり、不必要に感じたりする可能性がある．