4機種の住宅用太陽光発電設備の経年変化

摘要

1995年に1機、2004年に他の3機の住宅用太陽光発電設備が運転開始された。データロガーによる自動計測は、2004 年2月24日から開始され今日に至っている。この間、落雷および通常運転で、発電設備の故障、自動計測器の不調などがあり、計測できなかった目、月など、欠けている期間があるが、大半はデータとして記録している。毎日の1時間毎（6秒おきに抜き取り10回平均をとる）の日射量、直流及び交流の発電電力量、発電効率、インバータ効率、大気温度、モジュール温度などをデータロガーで自動計測により記録し、1時間、1日、1か月、1年の集積データを得た。発電効率が12年から21年にわたり、どの機種も徐々に落ちていることが明らかになった。その原因が、日射のヒートサイクルによるモジュールの温度変化、紫外線によるセルの変質からきているのではではないかと考え、モジュール温度を焦点に絞って調べた。10年以上にわたる計測値は膨大な数になるので、日射量の比較的大きい年の月、日を選hで表にまとめた。曇りや雨の時のデータは省略した。