マグネシウムシリサイドと高マンガンシリサイドを用いた熱電発電モジュールの熱電性能に及ぼす接合条件の影響

摘要

近年，化石燃料枯渇などのエネルギー問題や地球温酸化などの環鏡問題が深刻化している。このような問題を軽減する方法の一つとして，廃熱を直接電気に変換できる熱電発電が注目されている?しかし，この熱電発電システムは素子効率が低くシステム全体のコストが高いなど，実用化にはまだまだクリアされなければならない課題が多い本研究グループでは，以前より原材料が豊富にあり安価で雛が少ないシリサイド系熟電材料に注目し，比較的高性能なマグネシウムシリサイド化合物（n型）および高マンガンシリサイド系化合物（p型)［3］を，粉末冶金プロセスを用いて合成を行ってきたさらに，これらの熱宅材料を熱電素子として用いて，II型熱電モジュールの作製を試み，そのモジュールの発電性能評価を実施した．その結晃発電量の実漸直と有限要素法解析ソフトANASYSを用いたモジューレの発電シミュレーションによって推測した発電量の計算値には大きな差異が生じた．そこで本研究では，発電量の増加を妨げる要因の調査と接合条件の変化による発電量の変化を調べた．