良い聞き手となるロボットの開発を目的とする健康長寿姉妹の相槌の分析

摘要

近年，日本は超高齢社会を迎えており，それに伴い，認知症の患者数も増加している．認知症は社会的交流が少ない人ほどかかりやすいことが知られている．我々は社会的な交流の基礎となるグループ会話により，認知症の予防を目的とする手法[2] を提案し，病院や高齢者施設で実施している．我々はグループ会話を盛り上げるためのロボットBONO-02 を開発し，良い聞き手の反応を分析し，人の笑顔に基づいて笑う研究を行っている．しかし相槌については詳細な検討を行っていない．そこで本研究では，良い聞き手として知られる健康長寿姉妹のグループ会話において用いられたうなずきと相槌の種類や回数，個人差を調べる．