水素-酸素-希釈ガス理論混合気の微小球状伝ぱ層流火炎の燃焼速度特性に関する実験的研究

摘要

本研究では，環境負荷低減化や消炎距離などの燃焼特性の観点から，超小型燃焼器に最も適した水素を燃料とした微小球状伝ば層流火炎の燃焼促進手法の確立を目指す．本報では，実用的な利用が想定される量論混合比での水素一酸素燃焼に与える希釈ガスおよび層流燃焼速度の影響を検討する．そこで，希釈ガスには窒素，アルゴン，二酸化炭素に加え，ヘリウムも用い，さらにその希釈度を変化させ異なる層流燃焼速度を有する水素-酸素-希釈ガス混合気を対象とする．ここでは，連続シュリーレン法を用いて微小火炎の燃焼特性として火炎の燃焼速度と火炎サイズおよび火炎伸長度との関係を定量的に検討し，これらの関係に与える上述の因子の影響を明らかにする．