グラフェンFETによるヒト血清中におけるオープンサンドイッチ免疫測定法を用いたバイオセンシング

摘要

グラフェンは表面に吸着した物質に対して電気特性が大きく変化することから、高感度なセンサとしての応用が期待されている。我々はこれまでグラフェン表面に吸着した際に電気特性がほとhど変化しない物質を高感度に検出するために、抗原依存的な抗体断片VH-VLの親和性向上を利用したオープンサンドイッチ免疫測定法に取り組hできた。VLを予めグラフェン上に修飾しておき、VHに負電荷をもつタグを持たせることによって、高感度に低分子ペプチド（BGP-C7）を検出することが可能となる(Fig. 1)。本研究では、ヒト血清中において、様々な条件でオープンサンドイッチ免疫測定法を行い、BGP-C7の検出を行った。