自動運転時の車線変更指示および承認における適切なデバイス入力方法に関する基礎的検討

摘要

近年，国内外において自動運転車両の開発が盛hに行われている．国土交通省による自動運転の導入を巡る自動操舵の国際基準（R79 改正）で平成28 年度に検討されたシステムは，自動駐車等，自動車線維持，自動車線変更，連続自動操舵がある．この中の自動車線変更とは，自動運転時にドライバのウインカー操作を起点とする自動車線変更，システムの判断をドライバが承認して行う自動車線変更，が挙げられている．従来，自動車を手動運転中に車線変更させる場合には，ドライバはハンドル横のストークを上げるあるいは下げることで左右方向のウインカーを提示した．しかしながら，自動運転の自動化レベル3 以上では，ドライバは常時ハンドルを把持する必要がなくなることから，前述の自動車線変更の指示および承認に際して，ドライバの快適性等の観点から自動車線変更時の入力デバイスとしてストークが廃止される可能性もある．