大災害時におけるターミナル駅周辺地区および地下街のエリア防災対策としてのオフサイトセンターに関する研究(第7報）福岡市某地下街のBEMSデータ分析によるエネルギー消費量実態調査

摘要

災害時の一時滯在を想定し、非常時におけるエネルギー消費の負荷変動を把握するため、福岡市某地下街のBEMSデータの分析を行った。結果、冬期において、通常営業日は休業日の約280%、通常営業日の昼間（9:00〜22:00)は夜間（22:00〜9:00)の約260〜300%のエネルギーを消費していることがわかった。十分な発電容量の非常用発電機が備わっているため、非常時の電力不足への懸念は少ないが、一時滯在施設として機能させるためには、非常用電力の供給系統や備蓄燃料の見直しなど、非常時への更なる備えが必要である。