アンサンブル平均を利用した材料の吸音特性のin-situ測定に関する研究: 吸音パネルを用いた低周波数領域を対象とする室の音響調整

摘要

筆者等は，従来より音圧-粒子速度センサ（以下，puセンサ）を用いて，アンサンブル平均を利用した材料の吸音特性のin-situ測定法(以下，EApu法)の検討を行ってきた.　さらに既報では，200～3000 Hz程度の周波数領域で，比較的小さな不確かさのもとで吸音特性が得られることを示した．一方，文献等において，低周波数帯域(200 Hz以下)では，室の固有モードが測定結果に影響を及ぼすことが危惧されている．