飲食店における夏期の温熱環境の実測調査

摘要

夏期でのカレーライスのような香辛料を多く含む料理を食べる際に、代謝量が亢進され、発汗量が増加することが考えられる。そのため食事中の顧客の客席での熱的快適性を向上するために他の飲食店よりも冷房機器の設定温度が低めに設定されることが想定される。飲食店での温熱環境に関する研究では、主に厨房で発生する厨房熱の影響による熱環境特性を評価する研究は多く見受けられるが、飲食店での顧客の熱的快適性に着目した研究1)に関しては多く見受けられず、夏期の実測例はほとhどない。そこで本研究は熱的快適性評価の基礎資料とすることを目的として、食事による代謝量の亢進が著しいと考えられるカレー飲食店を対象として実測を実施した。