歴史的町並み地区の資料館における展示内容に関する研究: 伊勢河崎商人館を事例として

摘要

歴史的な町並み地区の多くに資料館が設けられており、その資料館の展示には、各地区の特徴を活かして、まちの歴史・文化、繁栄した時代のまちの様子、まちの著名人などを、パネル、模型、映像などを用いて紹介している。三重大学では過去10 数年に亘って、三重県伊勢市河崎の特定非営利活動法人伊勢河崎まちづくり衆（以下、まちづくり衆とする）と景観まちづくり活動に携わってきた。平成14 年度には「商人館模型とパネル」、平成28 年度には「町並み再現模型とパネル」を制作して、伊勢河崎商人館に展示した。平成29 年度には、平成14 年度に制作した「河崎のまちなみ解説パネル」が10 数年経過し内容が古くなっていることと、伊勢市景観計画に基づく重点地区の指定に向けて更にはその先のまちづくりの発展を支援するために、新たな展示内容でのパネルの更新として「町並みパネル」を制作する。