課題解決的な活動を目指す計測制御学習と教員研修への展開

摘要

中学校技術家庭科技術分野（以下，中学校技術科）では，2008年度に公示された現行学習指導要領~((1))によって，「情報に関する技術」の分野において「プログラムによる計測と制御」の単元が必修となり，中学生全員に対する計測制御を題材としたプロダラミング教育が行われている。一方，2020年度から実施される新学習指導要領~((2))では，全ての教科において，知識や技術の「習得」を基に，それをどのように使うかという「活用」，さらには習得した能力で人生や社会をより良くするにはどうすべきかと考える「探求」の「習得」，「活用」，「探求」のステップを踏む学習活動が求められている。これまでの学習活動は「習得」の段階が主であり，教科で「活用」やさらには「探求」のステツプに相当する活動をどのように設定するかが求められている。特に課題解決的な活動である「探求」は各教科の「見方·考え方」を活かすことも重要とされている。技術科では，「生活や社会における問題を見出し，課題を解決する活動」がこれに相当する活動となる。