JR東日本管内における北陸新幹線電力設備の雷害事象に関する分析

摘要

本稿では、北陸新幹線における雷害事象について、2003年度～2015年度までの13年分について調査し、統計的に分析を行った。この結果、この13年の間、雷害により新幹線列車が運休した事象はなく、列車遅延についても、最大の総遅延時分が14分であった。このため、過去に中村らが報告したような、在来線における落雷による深刻な設備被害は新幹線設備では発生していないことが分かった。