3D プリンタによる建築用ガスケットの造形品評価の研究（その1）既存の押出成形製品と3D プリンタ設計製造品の比較検討

摘要

①断面形状の変形過程については,押出成形試験体および3D プリンタ試験体に差異はみられなかった.これにより3D プリンタ造形での設計製造品による精度の高い設計検証比較が可能であることが確認された.②3D プリンタの設計造形品の試験値とCAE 解析結果のシミュレーションデータを比較すると, 3D プリンタの設計造形品の試験値の方が,変形状況の予測および圧縮荷重値で,より量産押出品に近いものとなっている.このことから設計造形品を実験で確認した方がCAE 解析よりもより適した予測データが得られる点で効果的な手法と云える.またCAE 解析は,硬質素材の解析には比較的有効であるが,非線形特性をもつゴム等の軟質素材ガスケットの設計検証には適しないと考えられる.