持続可能な地域づくりを推進するための公学民連携によるボトムアッププロセスのあり方: 糸魚川ユネスコ世界ジオパークを事例として

摘要

糸魚川ジオパークで地質遺産を活かした持続可能な地域づくりを推進するために公学民連携によるボトムアッププロセスのあり方とは、①市と大学関係者が、ヒスイやフォッサマグナ断層露頭など地質遺産について学術的価値を評価して保護し、地質・歴史的な特性をクローズアップすること。②市と大学関係者は、地質遺産を活かすために基本構想の各種事業を総合計画へ組み込み、博物館やジオサイトの教育施設を整備すること。市民団体は全域で教育活動を展開すること。③市と学芸員は、総合計画・都市計画とジオパーク基本計画・行動計画と整合性を図り、観光振興や環境保全に関するジオパーク事業の実行性を確保すること。市民団体・民間企業は、新たな生業としてジオツーリズムを創り出すことと考える。