北京歴史文化保護区の住宅ストックの属性に関する定量把握: 景山八片地区を事例に

摘要

北京都市部の歴史的居住環境は、四合院形式の建物群が建ち並ぶ街路網(胡同)を基本に構成されてきた(写真1)。しかし、近年勢いを増す都市再開発の波は、これらの胡同にかつてない規模の取り壊しをもたらしつつある。こうした状況に意義を唱えるため、2002年、北京市計画委員会は、二十五地区の歴史文化保護区を指定し、詳細に亘る建物現状調査に基づき、その保護計画を策定している。