排気ガスを直接利用した燃料改質による排熱回収特性評価

摘要

今日，内燃機関の熱効率は高くても40%ほどである．多くのエネルギーは冷却損失と排気損失として使用できずに捨てられている．熱効率を改善する方法として燃料改質器を使用し排ガスの熱で燃料を改質し吸気側に供給する方法がある．改質器内では燃料が改質されることによりH_2やCOが発生する．この反応は吸熱反応なのでこれらが含まれる改質ガスを吸気側に供給することで排熱を回収する効果がある．排ガスの熱を利用し燃料を改質する方法は2つあり，1つ目は排ガス流路に設置した熱交換器で改質器を加熱し改質を行う方法であり，2つ目はEGR（Exhaust Gas Recirculation）の管路内に改質器を設ける方法である．また，多気筒エンジンにおいて，1気筒を改質器とし，燃料を圧縮することで燃料を改質する方法も考案されている.