関西国際空港への深夜便に対するRNP AR 進入方式とILS 進入方式との混合運用の可能性について

摘要

RNP AR（Required Navigation Performance – AuthorizationRequired：特別許可を要する航法性能要件）進入方式は航空機の優れた性能を十分に活用できる進入方式である。しかしRNP AR（以降、AR）運航にはパイロット訓練等を要し、AR 運航のメリットがないと運航会社は導入を躊躇う。現在広く用いられている精密進入方式であるILS（Instrument Landing System：計器着陸装置）は少なくとも5 NM（1 NM=1,852 m）の直線飛行を要する。一方、AR 進入方式では滑走路近傍にてRF（Radius to Fix） Leg を用いた高精度の曲線進入が可能となっており、AR 進入方式既導入空港でもこの曲線進入が活用されている。