公民館における定期利用団体と若年層との新たなる関わり方に関する一考察:渋川市伊香保公民館フラダンスサークルを事例として

摘要

新たな取り組みとして以下の事を挙げる。公民館と学校教育の連携である。学校教育との協働により双方にメリットが生まれる。公民館側には、定期利用団体の会員と若年層が交流を持つことによって、公民館でのイベントなどに関心をもったり公民館の利用促進につながったりするなどメリットが生じる。また、フラダンスに関しては、健康寿命を延ばすためにも有効利用できる。学校側としては、教師の部活指導の軽減や、地域によって伝統的なサークルと協働し、地域の伝統と文化を学ぶキカッケづくりができると考える。双方が連携することによって、これをキッカケにこれまで地域について関心を示すことのなかった若い世代が、地域に関心を持ち、真剣にその地域について考える。また、地域の人々と交流をはかることによって責任も芽生え地域に留まることにつながるのではないかと考える。今後の課題としては、定期利用者団体がいかに教育機関とスムーズに連携できるかである。そのためには、公民館職員はもちろんの事、県や市などの行政が一緒になって考えていかなければいけない。また、地域住民も積極的に地域に入っていき、真剣に考えていかなければ、さらに地域が疲弊して行ってしまうだろう。