台北市における歴史的建築物再活用に関する研究: 都市再生前進基地計画と老房子文化運動の拠点施設に着目して

摘要

URS と老房子については、文化創出という意味合いがrn大きく、他の公共施設とは立地の傾向が異なることがわrnかった。市政府自ら文化価値を発信する意図を持っているrnため、建物単体の歴史的価値のみならず、これらが集積しrnていることを地域価値・発信力の強化につなげていることrnが示唆された。公共施設に付加価値を創出して発信するだrnけでなく、それらが都市計画の観点から地域価値の向上にrnつなげようとしている点は、日本の公共施設マネジメントrn学からも先進的な事例と言える。rn　また、建築や土地の所有者は国、市政府、銀行、電力会rn社と多岐にわたることが判明した。このように所有権者rnが多様である状況にもかかわらず、これらの地域資源をrn一括して台北市政府の下でプロジェクト管理および広告、rn普及を手がけている点も、公共施設マネジメントの観点かrnら日本も学ぶべき点が多いと言えよう。