維持保全技術の現状と今後の課題

摘要

社会資本整備においてはフローの時代からストックの時代へと移行し、建築物の長寿命化とともに、既存ストックを良好な状態に保つための維持保全技術の整備が重要な課題となっている。建築物の保全は経年劣化に対する耐久性の確保が基本であるが、耐震改修、省エネ改修、用途変更を伴う改修等のように所期レベルより性能向上を目指した改修工事も活発に行われている。