A clinical study of the changes of bone lesions after parathyroidectomy in patients with secondary hyperparathyroidism

摘要

1)自覚症状のうち骨関節痛は23例全例に存在しており,手術後は再発例を除く87%に改善を見た。2)骨単純X線所見では,手術前は手指骨と頭蓋骨の骨変化の程度が大きく,手術後これらの約90%が改善した。一方,椎骨と歯槽骨の改善率は低かった。3)SPA法とDIP法による手術後の骨塩量の改善率はそれぞれ75%,83%で,同性同年代の正常者と対比した%骨塩量も手術後は有意に増加した。4)手術後の骨塩量の変化は5つのパターンを示し,その分析により移植腺機能の把握に有用である可能性が示唆された。5)上皮小体摘除術後の骨所見は,直接的には手術の効果を表わすが,間接的には移植腺の機能をも反映するものと考えられた