A case of suspected tuberculous retroperitoneal abscess effectively cured using sclerotherapy with minocycline

摘要

25歳女.既往歴として1999年9月から1年間結核性胸膜炎に対して抗結核薬を服用していた.2002年1月の交通事故を契機に右下腹部痛,右股関節痛,右下肢伸展障害が増悪した.経腹的エコーにて右卵巣腫瘍が疑われ,MRIにて後腹膜膿瘍または腫瘍を疑われた.右下肢伸展障害は整形外科にて右大腿神経麻痺と診断された.大腿神経麻痺を合併し結核性が強く疑われた後腹膜膿瘍に対して,ドレナージ術後に硫酸ストレプトマイシンおよび塩酸ミノサイクリン注入を施行し完治しえた.本症例は肺結核に続発して発生した結核性腸腰筋膿瘍より流注し形成された結核性後腹膜膿瘍と考えられた