3次元FEM解析を用いた高カボルトスプリットティー継手の降伏耐力式の提案

摘要

高カボルト引張接合（以下，引張接合）はボルト1本あたりの荷重伝達能が高カボルト摩擦接合に比べて大きく，ボルト本数を削減できる接合形式として知られている．従来，引張接合は建築構造物の梁柱接合部での採用が主であったが，近年，土木工事用の仮設構造物において，施工期間の短縮を目的に引張接合を積極的に採用する動き［1］がみられるようになっており，今後も引張接合の適用範囲の拡大が想定される．