単一固定カメラによる長期観測画像系列を用いた太陽光の入射角の変化に基づく屋外垂直平面向き推定

摘要

3Dマップの作製や監視カメラの精度向上には屋外の三次元構造推定が必要とされる．単一固定カメラで屋外の三次元構造推定が可能であれば，より簡単な3Dマップの作製や監視カメラの精度向上が期待できる．そこで本論ではその一環として，単一固定カメラによる屋外観測画像系列を用いた垂直平面の向き推定方式を提案する．本方式では垂直平面の向き推定に，観測画像系列の画素ごとの最大輝度時刻と，その時刻に太陽光の入射角が最小となる垂直平面向きの対応を利用する．また，多数の日において観測を繰り返し，各日における推定結果の度数分布における最多度数向きを垂直平面の向きと推定する方式を提案し，提案方式の実験結果を報告する．