スーパーコンピュータやハイエンドなデータセンターの大規模化が進むにつれて、ネットワークの消費電力が増加し続けている。ネットワークの省電力化の方法として、リンクのオンオフ制御が提案されている。しかし、従来の方法では省電力化のトレードオフとしてシステム性能が若干低下することが多かった。そこで、本研究では動的にリンクのendpointを交換することができる光空間(Free Space Optics:FSO)通信を用いて、一部のリンクをオフすることに加えて性能が向上するように光空間リンクを設定するネットワークを提案する。評価結果より、本ネットワークにおいてアプリケーション実行前にトラフィックパターンに応じて一部のリンクをオフにし、かつ光空間リンクのendpointを決定する提案アルゴリズムは、5.9%の通信レイテンシ削減と40%のネットワークの省電力化の両方を達成できることが分かった。
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