再生砕石を利用した改良体の適用

摘要

商業地に建つ建物は，用途変更に伴う解体?建替が比 較的短い時間サイクルで行われている。地下部が敷地境 界付近にある場合には，工事の安全性を確保することを 目的として，既存の地下外壁を山留め材として利用しな がら地下部を解体し，その内側の空いたスペースに新築 建物を構築することもある。また，既存建物が直接基礎 で支持されている場合には，基礎地盤を乱さないように 既存の基礎?耐圧版を再利用しながら，新築の基礎をこ れより浅く設置し，両者の間を流動化処理土やラップル コンクリートによって充填することも行われている。こ のとき，解体時に発生するコンクリートガラの保管?処 理に苦慮することも多く，これを破砕して粒度を調整し た再生砕石を締め固めたものを上記の充填材とする事 例も報告されている。しかし，充填材の必要強度 が大きい場合には，改良体の強度を高め，品質を安定さ せることが必要である。