一般に,指導案の書式は教員の出身大学や学校現場毎に異なり,統一化がなされない現状のままでは共有化は難しい.筆者は,これまでに指導案オーサリングシステムTeaPoT(Teaching Plan authoring Tool)を構築し,実際に滋賀大学教育学部や現職教員向け講習会等に導入してその検証を行い,一定の評価を得てきた.今回,本システムをさらに実用化させるためにシステムの改善に取り組み,TeaPoT IIを新たに試作した.本研究ではTeaPoT II の試作に際し,(1)ユーザ数の増加に伴う負荷軽減を目指したシステムの大規模化とアクセスの分散化,(2)ユーザビリティとアクセシビリティの向上,(3)指導案の著作権情報の強化,(4)システムのソーシャル化を利用した指導案の洗練化,の4項目の実現を目指して取り組んだ.本稿では,TeaPoT IIの概要について述べる.
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