PDPにおける自己消去放電特性を利用したデータパルスおよびスキャンパルスの低電圧化

摘要

PDPモジュールの高耐圧ドライバICのコストは、PDPコスト全体に占める割合が高い。 PDPをアドレスするために用いられているスキャンパルスとデータパルスの電圧を低減すれば、ドライバICのコストは低減できる。 自己消去放電特性を調べた結果、走査電極とデータ電極間で発生する微弱放電とデータパルス電圧を加えることによって、自己消去放電を誘発できることがわかった。 パネル内放電特性のばらつきが全く無い場合、スキャンパルス印加終了後に微弱放電が発生するようにスキャンパルス電圧を制御することによって、またスキャンパルス印加終了と同時にデータパルス電圧を加えることによって、スキャンパルス電圧とデータパルス電圧はそれぞれ30Vと1Vまで低減できた。