立体ディスプレイと3次元位置センサを用いた3次元医用画像ビューアの開発

摘要

近年，医療の現場では，3次元CTや3次元MRIなどで得た3次元画像が多く利用されている．しかし，従来の医用画像ビューアは画像の表示に平面ディスプレイを使用しており，立体感や奥行き感が少なかった．また，3次元画像の拡大縮小·回転などの操作はマウスを用いており直感的な操作ではなかった．そこで，本研究では立体ディスプレイと3次元位置センサを用いた3次元医用画像ビューアを開発した．立体ディスプレイで表示することで，3次元画像から立体感や奥行き感が得られるようになった．操作インタフェースとして3次元位置センサを使用することで，3次元画像の視点や切断面を決定する操作がカメラを動かして観察するような直感的な操作で可能となった．