インターネットスタートアップ地域のための先端インターネットオペレーション教育の実現

摘要

ブロードバンドインターネット環境への技術変遷に伴い，従来の電話交換機システムのうえに「仮設」されダイアルアップを主なアクセス手段としていたインターネットは，常時接続をベースとした本来のアーキテクチャに戻ることができた．それに対し，通信基盤整備が遅れ人材が不足しているインターネットスタートアップ地域も存在し，それらの地域ではインターネットの発展がこれから始まる．ディジタルデバイドの対象となるインターネットスタートアップ地域では，ダイアルアップからブロードバンドインターネット環境への直接的な変遠が技術的には可能であり，この変遷プロセスのデザインがディジタルデバイド解消への蝕となる．このディジタルデバイドを解消できるインターネット環境の跳躍的な発展を実現するために，先端インターネット技術であるIPv6，マルチキャスト，UDLRなどを理解できる人材を育成をする人相育成モデルを走兼し，それに従った人材育成プログラムを行う必要がある．本論文では，インターネットスタートアップ地域におけるインタ一ネットオペレーションの現状をまとめ，運用に必要な技術を明らかにする，そのうえで，「正しい知紬の蓄積」，「運用経験の蕃構いコミュニケーションの械会提供」といった仕組みをもつ人材育成モデルを提案し請鋸汁したまた，そのモデルの有用性を確認するために2000年と2002年にワークショップを開催し，インターネットスタートアップ地域の管理者を対象にインターネットオペレーション教育を実践した．本実践の結果，受緋肴は理論だけでなく実技やその応用の学習も網羅され，インターネットを自らの力で構築できる力を獲得した．また，受講者がそれぞれの国で先端インターネットオペレーションを開始することに貢献した．