独立成分分析に基づく非線形偏波クロストーク補償方法の提案

摘要

高密度光伝送システムにおいて発生するチャネル間非線形現象の一種である非線形偏波クロストークは高速変動性を持つために、分離行列推定の追従ができず補償が困難となる。本稿では、非線形偏波クロストークに対する独立成分分析を基にした補償方法を提案し、計算機シミュレーションによる評価結果を報告する。まず、提案手法は従来法と比較してクロストークをより大きく補償できることを示す。次に、提案手法が復調アルゴリズム中のあらゆるステップにおいて適用できることによるメリットについて明らかにする。