鉄道踏切（8線区間）立体交差化のためのアンダーパス化技術: フ口ンテジャッキング工法

摘要

JR東海道本線尼崎駅構内にある池田街道踏切（図-1)は，東海道本線のほか福知山線，貨物線を含む8線区間の踏切で通称「開かずの踏切」と呼ばれており，ピーク時には1時間のうち58分間も閉まっている。そのうえ，踏切延長が50mもあるため，「交通渋滞」や「市街地の分断」，「踏切事故」の要因となっていた。今回報告する尼崎構内池田街道BV新設工事の目的は,鉄道との交差部をアンダーパスにより立体交差化することで踏切をなくし，交通の円滑化と安全性の向上および南北市街地の連携強化を図ることであつた。